量子力学で哲学を学んだ日
トラックメーカーの中野シネマです。
先日、某中央図書館に行った。
レコーディングやmix・masteringの更なる知識向上のため書物や論文を漁ることが目的である。
そこは中央図書館の名に恥じぬ規模感で全6フロアととにかくデカく、ウロウロしているだけでも楽しい。
どんな本もある、漫画やDVD、CDやカセットテープもあり、漫画コーナーにはジョジョリオンがあった。ジョジョリオンはいらんやろ。
で、ミックスマスタリングエンジニアでは基礎知識である位相の更なる理解のために関連文献を読み始めた。
夏休みだからか子供が多かった、みんな行儀よく本を読んだり宿題したりしている。えらいね。と思っていたら向かいの子は親がその場を離れたらコッソリとスマホを触り始めた。いつの時代も変わらんな、と思ってちょっと安心した。
自販機で見つけたがBOSSのおじさんってアサイーとかも飲むんだね、意外と柔軟な姿勢だな。
そして色々と興味がある本を漁っていたら量子力学の本にたどり着いた。
文学を専攻していたド文系の私でも理解できそうなコンセプトのものを見つけ、以前から興味があったので読むことにした。
量子力学は原子や電子といった非常に小さなスケールで起こる現象を研究する学問なので、まあ果てしない。物理学の中でも難しい部類らしい。
しかし、かなり分かりやすい表現をしてくれているおかげでストレスなく読むことができた。
とはいえ結論、ド文系の私が一日本を読んだくらいで到底理解できるはずもないのだが、なんかこの本を読んでハッと気づくことがあった。
それは「分かりやすく嚙み砕いて提示することって大事だな」という人として当たり前すぎるがどうしても忘れてしまうことである。
どうしても自身が突き詰める分野では盲目的になってしまう。
「哲学」が芽生え、時にはそれが悪い方向に作用してしまうこともある。
伝えたいことを伝えすぎることでその話自体が入ってこなくさせていることもあるかもしれない。
音楽コンテンツを作り、大衆に広く広げたいと思っている末端も末端の私が絶対に気を付けなくてはならないことだな~、と思った。
BOSSのおじさんのように、柔軟な姿勢で生きていこう。